歯科における金属アレルギーと口腔内のリスク|横浜市青葉区の歯科医院|あざみ野青葉デンタルクリニック

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歯科における金属アレルギーと口腔内のリスク

☆歯科治療において、金属アレルギーは重要な課題の一つです。
口腔内に使用される金属材料は、アレルギー反応を引き起こす可能性があり、
患者皆さまの生活の質に大きな影響を与えることがあります。

歯科治療における金属アレルギーのリスクと症状、
歯科先進を行くドイツやスウェーデンにおける現状、
そして最新のCADCAM技術の特徴についてもご紹介いたします。
また、虫歯歯周病予防についてもお知らせしたいと思います。

☆金属アレルギーのリスクと症状

・金属アレルギーのリスク

歯科治療で使用される金属材料には、ニッケル、クロム、パラジウム、金、銀などが含まれます。
これらの金属が口腔内に長期間存在することで、
一部の患者の方にはアレルギー反応が生じる可能性があります。
特にニッケルは、アレルギーの原因となりやすい金属として知られています。

金属アレルギーのリスクは、個々の患者の皆様の体質や遺伝的要因によって異なります。
また、既に他の金属に対してアレルギー反応を示している方は、
新たな金属材料にも反応を示すリスクが高まります。

・金属アレルギーの症状

口腔内での金属アレルギーの症状は多岐にわたります。
典型的な症状には以下のようなものがございます。

  • 口腔内の炎症:金属に触れた部分が赤く腫れる、痛みを伴うなど
  • 口内炎:口腔内に小さな潰瘍ができることがある
  • 味覚異常:金属アレルギーがあると、異常な味覚を感じることがある
  • 全身症状:重度の場合、頭痛、倦怠感、発疹など全身に症状が現れることがある

 

☆歯科先進国の事例

・スウェーデン

スウェーデンでは歯科治療における金属アレルギーの研究が進み、
金属アレルギーのリスクを軽減するためのガイドラインが制定されている
また、金属アレルギーの患者に対しては、樹脂系材料やセラミック材料を使用することが一般的

・ドイツ

ドイツでは金属アレルギー対策として非金属材料の使用を推奨
特にセラミック材料が一般的であり、その耐久性と審美性が評価される
また、患者のアレルギー歴を詳細に調査し、最適な材料を選定するプロセスを重視

 

☆CADCAM技術の特徴

・CADCAMとは?

CADCAM(Computer-Aided Design and Computer-Aided Manufacturing)とは、
コンピュータを利用して歯科補綴物を設計・製作する技術です。
この技術により、精密でカスタマイズされた補綴物が迅速に製作可能となります。

・CADCAMのメリット

  • 高精度:CADCAM技術を使用することで、従来の手作業では難しい高精度な補綴物を製作できる
  • 短時間:補綴物の製作時間が短縮され、患者の負担を軽減
  • 耐久性:高品質な材料を使用することで、補綴物の耐久性が向上

 

・CADCAMの材料

CADCAM技術で使用される材料には、セラミック、ジルコニア、樹脂などがあります。
これらの材料は、金属アレルギーのリスクを回避するために重要な選択肢となります。

 

☆虫歯の再発率と歯を削れる回数の限度

・虫歯の再発率

虫歯治療後の再発率は、使用する材料や治療技術、患者の口腔衛生状態によって異なります。
再発を防ぐためには、適切な材料の選定と技術の向上が必要です。

・歯を削れる回数の限度

歯を削る回数には限度があります。
過度に削ることで歯の構造が弱まり、将来的に歯の寿命が短くなるリスクがあります。
歯を削る際は、できるだけ最小限に留め、必要最小限の削除量で治療を行うことが重要です。

 

☆定期検診の重要性と歯周病予防

・定期検診の重要性

定期検診は、口腔内の健康を維持するために欠かせないものです。
早期に問題を発見し、適切な治療を行うことで、重篤な状態を未然に防ぐことができます。

 

・歯周病予防

歯周病は歯を支える組織に影響を与える病気であり、放置すると歯の喪失につながる可能性があります。歯周病予防には、定期的な歯石除去や適切なブラッシングが重要です。

 

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歯科治療における金属アレルギーのリスクとその対策について理解を深めることは、
患者の皆様の健康と生活の質を向上させるためにとても重要です。
また、定期検診と歯周病予防を徹底することで、口腔内の健康を長期的に維持することができます。



医療法人社団AADC

あざみ野青葉デンタルクリニック
歯科医師
鈴木 拓也

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