国家試験を合格し、念願の歯科医師になり自分が臨床の場に立つと今度は自分の技術の至らなさを痛感しました。臨床研修医を経て、「今日より明日と努力する大事さ」「一生懸命やれば結果は必ずついて来る」と教えてくださり、且つ自身もたくさんの勉強をされてきた近藤忠雄先生のもとで修業しようと思い就職させていただきました。
日々の診療と並行し、時間を見つけ勉強し、著名な先生の講習会に参加し、実習を行い技術と知識の研鑽をし続けました。
患者さまに触れ、お話をしていく中で医療の根本は治療ではなく、その後のメンテナンスやそれ以前の予防や日々の生活習慣にあると、実感してきました。 それを実現するべく歯科医院の開業を思い立ちました。
1本の歯および口全体の治療・予防に全力を尽くし、全身の健康維持・増進を図りたい。自分が感じた歯科は楽しいところ、歯科に行くことが前向きになれるような歯科医院を作っていければ良いなと思っています。

文頭にありますように、当院の思いは変わりませんが1つだけ増えた思いがあります。それは、「歯を大事にする家庭を増やすこと」です。開業当時10代、20代だった患者さまが、お母さんになることも経験するようになりました。「歯を大事にしてね」と言わなくても、皆さん「いつくらいに連れてくれば良いですか？」とおっしゃっていただけます。その子がお母さんになった時に、また子どもを連れて来てくれる。そんな未来をいつも想像しています。
各家庭3世代で大事にしていることは、家風になります。3世代、4世代で歯を大事にする家庭が増えることが真の予防につながっていくと信じています。
ぜひお父さんが歯ブラシしている姿を子どもに見せてあげてください。ぜひお父さんが仕上げ磨きをしてください。（泣いちゃっても、この子のためと磨いてあげてくださいね）
虫歯になってからの来院ではなく、何もない時に家族みんなで歯科に来てください。歯科は虫歯を治す場所ではありますが、予防する場所でもあります。虫歯、歯周病がなく、綺麗な歯並びで育つ子どもたちがどんどん増えていく未来を皆さまと作っていきたいです。