
予防歯科
治す医療から守る医療へ ~メインテナンスと予防について~
当ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
このホームページには、当院の考えを載せております。周りには溢れるほどの歯科医院があります。
ぜひご一読いただき、ご理解・ご納得の上での診療を進めて頂ければ幸いです。
皆様、色々な悩みや不快事項があって病院におとずれていること思います。
当院は、現在の悩みや不快事項を取除くとともに、未来に起こりうる問題も予防することを目標としております。
これから日本の医療は治療中心から、予防中心にシフトしていきます。
歯科医療も削って、詰めるという考えは過去のものになり、いかに虫歯や歯周病を防ぐかという予防歯科医療に変化していくタイミングです。
もしかしたら、「歯が生まれつき弱くて」なんて悩みをお持ちのかたも多いかもしれません。
そんな方にとって歯科医院はもっとも嫌な場所のひとつでしょう。
当院にいらした方々には高度な治療はもちろん予防歯科を通して、
今後の歯科医療への関わり方が変わり、生涯にわたる健康の一助となることを願っております。
体の健康を保つためには良い生活習慣(食生活、運動)が最も大切です。
そして習慣や生活が問題ないか、隠れた病気がないか定期的にチェックできるとなお良いでしょう。
また家族単位で取り組むのもとても大切なことです。歯の健康もおなじことが言えます。
当院の予防歯科
歯の残存数は、45歳まではほとんど歯は抜かれず28本。
45歳から3年に1本ほどのペースで歯が失われていきます。
65歳で20本程になると徐々に食べられる物に少しずつ変化がでてきます。
そして75歳では残り15本。半分です。
ここで大事なことは、年齢とともに歯が抜けるのではなく、治療をくり返した歯から抜けてしまうという事実です。
何かあったら歯科にかかる。治療する。 そしてまた何かあったら通う…。
ということをくり返すと、数十年後に歯が残らないという残念な結果になってしまいます。
おいしく食べられるために何本の歯が必要??
0~5本 | うどん、バナナなど |
---|---|
6~17本 | ご飯、おせんべいなど |
18~28本 | フランスパン、たくあんなど |
治療のみを受けつづけると、歯は抜歯に至ってしまう
ここからは、歯を失わない歯科医院の利用のしかたについてです。
01.歯科衛生士が人それぞれ違う原因を検査によって明確にし、患者さんと二人三脚で正しい知識やより良い習慣を身につけます。
そして口の中をまず清潔にする。
ここで、自分の口の中がどうなっているのか、自分がどうなりたくないかをしっかり理解することが大事です。
02.口の中をきれいにし細菌が減った状態で治療を行うことで治療の成功率が大きく向上し再発率は激減します。
03.治療後には、また歯科衛生士がホームケアができているか定期的にチェックしつづける。
このような手順で治療を進めていくことで歯を長く健康にたもつ ことができるのです。
メインテナンスを受けよう
検査→ホームケアの確立→口の中の清掃→治療→メインテナンス
という一連の治療の流れを MTM(メディカルトリートメントモデル)といい、歯科医療先進国では一般的な流れです。
また、海外では医療制度の違いから治療費が 非常に高く設定されています。
そのため、予防の意識がとても高く、それがメインテナンスの受診率として現れています。
そして、それは歯の残っている本数と明らかに比例しています。(下図参照)
80歳の残存歯数 | 定期検診・クリーニングを受ける割合 | |
---|---|---|
スウェーデン | 20本 | 90% |
アメリカ | 17本 | 80% |
イギリス | 15本 | 70% |
日本 | 8本 | 2% |
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『プロフェッショナル』熊谷崇先生 |
スウェーデンにて予防歯科のディスカッションと実習