
入れ歯・義歯 調整
入れ歯について ~入れ歯が痛い、噛めないとお悩みの方へ
しっかり合った入れ歯で食事をすることは、人生の質を高めます。
現在、入れ歯にもたくさんの種類があります。
見た目への配慮、痛みへの配慮、がたつきを抑える方法などご提案致します。
入れ歯でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
入れ歯、ちゃんと使ってますか?
歯のない状態は、頭や体にさまざまな悪影響をもたらします。
入れ歯を使っていないと

- ●認知症・うつ病になりやすくなる
- ●腰痛・肩こりの原因になる
- ●栄養失調・誤嚥性肺炎になりやすくなる
- ●運動機能が弱まり転倒しやすい
長期間、入れ歯を使っていないとお口に合わなくなってきます。
もし、入れ歯の噛み合わせが悪いと感じたら、ご相談ください。
入れ歯を使うと
- ●噛めることで脳が活性化する
- ●血液の循環がよくなり、運動・生理機能が向上する
- ●いろいろな食事が楽しめ、栄養がしっかり摂取でき
- ●噛み締められるので、いざというときに力が入る
長期間、入れ歯を使っていないとお口に合わなくなってきます。
もし、入れ歯の噛み合わせが悪いと感じたら、ご相談ください。
歯の喪失と認知症の関係
近年、認知症の高齢者が増加傾向にありますが、噛める歯を維持することで認知症の予防に効果があることが、最新の研究調査で明らかになっています。
歯を失うと認知症リスクが約2倍に
厚生労働省は、噛む能力が弱く、かかりつけの歯医者さんがない人ほど認知症になる確率が高くなる研究結果を発表しました。歯が20本以上残っている人に比べて、歯が数本で入れ歯を使わない人の認知症リスクは1.9倍に、かかりつけ医院のある人に比べて、ない人の認知症リスクは1.4倍になるそうです。
歯を1本でも残す努力が認知症を予防する
歯を失う最大の原因は歯周病ですが、その原因となる歯周病菌は、歯磨きだけでは取り除くことができません。歯を1本でも残して認知症を予防するために、かかりつけの歯医者さんで歯のクリーニングや定期的な検診を受けましょう。もし、歯に異常を感じたらそのまま放置せず、受診することをお勧めします。
入れ歯がゆるくなっていませんか?
当院では、ゆるくなった入れ歯の調整をして、お口のトラブルを改善する治療を行っています。
調整の手順

1.入れ歯の内側(歯ぐきにあたる部分)に調整用の白いゴム材を塗ります。
来院される前に入れ歯のお掃除をお願いします。

2.入れ歯をお口の中に入れて噛み合わせ、ゴム材が固まるまで数分待ちます。ゴム材は舐めても安全な材料です。
入れ歯と歯ぐきの隙間が埋まるまで、1 と 2を数回繰り返します。
入れ歯がお口の中になじむまで、この行程を週1 回の間隔で行います。

3.入れ歯をお預かりし、歯ぐきと同じピンク色の樹脂に仕上げます。翌日にはお渡しできます。

4.痛みや噛み合わせが悪くないかチェックをします。異常がなければ完成です。問題があれば改めて調整します。
入れ歯調整中のお願い
- ・自宅で入れ歯の白いゴム材を外さないようにしてください。
- ・入れ歯のお掃除は、流水で指を使って洗ってください。
- ・寝る時、入れ歯は水に浸けておいてください。
ご不明な点は、ドクターまたはスタッフまでお気軽にご相談ください。
抜けた歯を補うため、部分入れ歯を作ります
奥歯の部分入れ歯の治療の流れを説明します。

1.型をとります
型から模型を作ります

2.咬合床を作ります
歯のない部分にプラスチックと赤いロウでできた入れ歯の原型(咬合床)を製作します

3.咬合採得(咬み合わせを決めます)
咬合床を取り付け、口全体の状態を調べながらロウを加工し、咬む位置を調整します

4.入れ歯を設計します
咬み合わせを再現する器械に模型と咬合床を取り付け、入れ歯を設計します

5.入れ歯を製作します
人工歯を並べて、歯並び、色合いをみながら入れ歯を製作します※入れ歯は、場所によりタイプが異なります

6.必要に応じて試適を行います
製作途中の入れ歯の適合を確認します

7.装着
出来上がった入れ歯を装着します

8.最終調整を数回行い、治療は終了です
始めは異物感がありますが、徐々に慣れてきます
毎日のお手入れと、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です
部分入れ歯を入れられた方へ
まず入れ歯に慣れましょう
入れ歯は、あなたのお口に合わせて作ってあります。しかし、今まで口の中になかったものなので、始めは気持ち悪くしゃべりづらいと思いますが、口の中に入れている時間をしずつ長くするなどの工夫をして慣れるようにして下さい。入れ歯の取り外しは、最初は鏡を見ながら練習しましょう。
部分入れ歯を上手に使っていくためのポイント

入れ歯を取り付ける時は、歯でかみ込むのではなく、手ではめるようにしましょう。

歯を磨くときは、必ず入れ歯を外してから磨きましょう。
※特にバネのかかっている歯は、ムシ歯や歯周病になりやすいため、特に念入りな歯磨きが大切です。
入れ歯の使用を続けていくと、歯や歯ぐきの状態が少しずつ変化します。
合わない、痛い、かみにくい、バネがゆるいなど少しでも感じたら、自分で調整せず、必ず来院して下さい。状態を確認し入れ歯の調整を行います。
入れ歯のお手入れ方法

入れ歯の清掃は、外してから落とさないように、手で優しく水洗いして下さい。

夜、外して寝たほうがよいかは指示に従って下さい。外しておく場合は、熱や乾燥による変形を防ぐため、コップなどの容器に水を入れ、その中で保存して下さい。

入れ歯洗浄剤をご使用されると、より清潔にお使い頂けます。

入れ歯は高熱により変形することがあります。絶対に熱湯(60℃以上)に浸したり、かけたりしないで下さい。
入れ歯を快適な状態で使用するためには、何も症状がなくても定期検診を心がけましょう。