虫歯について

むし歯のできかた

プラーク(歯垢)の中にいる虫歯菌
硬い歯を溶かすのはプラーク(歯垢)です。正確にはプラークの中にいるたくさんの虫歯菌(ミュータンス菌)です。
虫歯菌は食べ物に入っている糖質をエサにして酸をつくります
プラークが歯の表面にくっつくと、プラークの中にいる虫歯菌は食べ物に入っている糖質をエサにして酸をつくります。
酸が歯を溶かした状態が虫歯です
この酸が歯を溶かします。これが虫歯です。歯医者さんでは齲蝕(うしょく)といいます。

虫歯ができるには、ジグソーパズルのように糖分・歯・時間・細菌の4つのピースが必要です。
ということは、その中のどれか一つが欠けてしまえば虫歯はできないことになります。

4つの要素がくっつくとムシ歯になります。1つでも欠けていたらムシ歯はできません。

虫歯ができるには、ジグソーパズルのように糖分・歯・時間・細菌の4つのピースが必要です

ここで注意が必要なのは、「虫歯菌を全部退治してしまえばいいのでは?」と思ってしまいますが、私達の身体の中にはたくさんの細菌が住み着いていて、残念ながらそれはできないということです。
虫歯予防は、この4つの要素を上手にコントロールすることがポイントです。まずは、毎日歯をしっかり磨くことから始めましょう。

歯の神経の役割

歯の構造と神経

歯にムシ歯ができると痛みを感じます。これは歯の中の歯髄 (しずい) と呼ばれる部分に、神経が通っているからです。歯髄には神経の他に血管が通っており、歯に栄養を与えたり、酸素を運んだり、免疫などの防御反応を伝達するなど重要な役割があります。
※歯の神経は、エナメル質と象牙質におおわれており、通常は問題になることはありません。

歯の神経がなくなると

神経を取り除いた歯は、枯れた木の枝のように欠けやすくなります。

歯の神経がなくなると痛みは感じなくなります。しかし、歯の神経を取り除くということは、血管を含め歯髄全体を取り除くということを意味します。
そのため、神経を取り除いた歯は、血が通わなくなり栄養などが届かず、やがて歯本来の抵抗力がなくなり、枯れた木の枝のようにもろく欠けやすくなります。
また、再び虫歯になっても、それを伝えるセンサーを失っているため、虫歯の発見が遅れてしまいます。

神経の治療とは

神経にまで進行した虫歯 神経にまで虫歯が進行すると、やがて神経が痛んで化膿し、場合によっては顔がはれたり、菌が全身にまわり熱が出ることがあります。
この被害を食い止めるために、歯の神経を取り除く治療が必要となります。

神経の治療は、痛んだ神経を取り除き、消毒をおこない、バイ菌が入らないよう歯の根に防腐剤を詰め密閉する処置を行います。 神経の治療のあとは、被せ物(クラウン)を作ります。

むし歯の分類と治療法

虫歯は進行状況によって、C0~C4の5段階に分けられます。それぞれの特徴と治療方法は以下のとおりです。

分類 特徴 治療方法
C0 初期虫歯まだ歯に穴はあいていません。 フッ素とキシリトールを利用し、
歯を再石灰化させる。
(医師による治療はありません)
C1 歯の表面のエナメル質にだけ
穴があいたもの。痛みはありません。
放置すると進行してしまうので、
削って詰める治療が必要。
削る部分は最小限。
C2 エナメル質の下にある象牙質に達した虫歯。
まだ神経に達していないので強い痛みはないが
冷たいもの、甘いものなどが染み始めます。
削って型取りをし、出来上がってきたものを
とめる治療。麻酔が必要です!!
(3Mix法を選択する事もある)
C3 虫歯が神経に達し、歯髄炎を起こした状態。
歯根膜に炎症が起き、歯根膜炎になることも。
いずれも、激痛を伴うことが多くなる。
麻酔をして、歯を大きく深く削り、
神経を取り除きます。
(3Mix法を選択する事もある)
C4 神経が死んでしまった状態。
痛みは軽減しますが、虫歯菌が血管を通り
心臓病や腎臓病を引き起こすこともあります。
多くの場合抜歯することになります。

虫歯治療の流れ

1.詰め物(レジン充填)を行う

前歯の虫歯(C1,C2)や奥歯の小さい虫歯には詰め物(レジン充填)を行います

  1. ムシ歯になっている部分を削ります
  2. 歯の色と同じレジン(プラスチック)を詰めます
  3. 形を整え、治療は完了です

1.ムシ歯になっている部分を削ります 2.歯の色と同じレジン
(プラスチック)を詰めます 3.形を整え、治療は完了です

2.詰め物 (インレー) を作る

奥歯のムシ歯 (C1、C2) には詰め物 (インレー) を作ります

  1. ムシ歯になっている部分を削ります
  2. 型をとります
  3. 詰め物を接着剤でくっつけ治療は完了です

1.ムシ歯になっている部分を削ります 2.型をとります 3.詰め物を接着剤でくっつけ治療は完了です

3.被せ物 (クラウン) を作る

神経まで達した前歯や奥歯のムシ歯 (C3) には被せ物 (クラウン) を作ります

  1. ムシ歯になっている部分を削り、傷んだ神経を取り除き歯の根の処置を行います
  2. 歯を削り、被せ物の土台(コア)を作り取り付けます
  3. 被せ物を接着剤でくっつけ治療は完了です

1.ムシ歯になっている部分を削り、傷んだ神経を取り除き歯の根の処置を行います 2.歯を削り、被せ物の土台(コア)を作り取り付けます 3.被せ物を接着剤でくっつけ治療は完了です

4.抜歯を行う

根だけを残して進行したムシ歯(残根)には抜歯を行います

  1. 根の先にも膿んだ病巣があり歯を抜かなくてはいけません
  2. 歯と歯ぐきの間に隙間を作り歯をはさんで抜きます
  3. 後日消毒を行い、抜歯後の処置について打ち合わせをします

1.根の先にも膿んだ病巣があり歯を抜かなくてはいけません 2.歯と歯ぐきの間に隙間を作り歯をはさんで抜きます 3.後日消毒を行い、抜歯後の処置について打ち合わせをします

予防グッズのご紹介

歯ブラシと併用して、より虫歯予防効果を高めるアイテムです。是非お使いください。

フッ素による予防

フッ素の効果
  • 細菌抑制:ムシ歯の原因菌の活動を抑えます
  • 歯質強化:ムシ歯になりにくい強い歯を作ります
  • 口臭予防:フッ素を寝る前に使用することで、寝ている間に増殖する細菌の活動を抑制し、朝起きたときの口臭を防ぐことができます

歯の表面では、歯の成分であるミネラルが溶け出す脱灰と、ミネラルが歯の中に残って結晶化する再石灰化が繰り返されています。
この脱灰と再石灰化のバランスがくずれ、ミネラルが溶け出す脱灰のほうが大きくなると、ムシ歯ができます

フッ素ジェルの効果的な使い方

フッ素ジェルとは、フッ化物とキシリトールを主成分とした家庭でできるフッ素塗布用の透明のジェルです。
通常の歯みがき粉とは異なり研磨剤を含んでないため、発泡はほとんどしません。キシリトールには、ムシ歯の原因となる酸を抑制する働きがあります。

  1. 使用前はいつも通り歯みがきをして、口をゆすぎます
  2. ジェルを歯ブラシにつけ、全ての歯にいきわたるように軽く磨きます
  3. 使用後は口をゆすがず、軽くつばを吐き出す程度にします
    ※ジェルは飲んでも問題ありません。使用後30分間はうがい、飲食を控えましょう

フッ素ジェル1回の使用量

対象 1回の使用量
3歳~6歳未満 0.25g
6歳以上 0.5g
大人 1g
ムシ歯になりやすいかどうかは、お口の中の環境や抵抗力によって異なります

ムシ歯のなりやすさ、ムシ歯の治りやすさが推測できれば、効果的な予防の対策がとれます

  • ●口の中の細菌の種類や量
  • ●飲食の頻度や種類
  • ●プラークの蓄積量
  • ●唾液の性質や量
  • ●フッ素の使用状況
  • ●過去のムシ歯本数

フッ素でブクブクうがいが虫歯を予防 フッ素洗口をおすすめします!

フッ素のはたらきは?

フッ素のはたらきは?

  • ●歯の質を強くする(酸に溶けにくい歯になる)
  • ●むし歯になりかけた歯の表面をもとに戻す(再石灰化)
  • ●むし歯菌の活動を抑制する(プラークの生成を抑える)

とくに、むし歯菌が活動するのは夜寝ているとき。フッ素はアルカリ性なので、寝ているときにむし歯菌が酸を出して口の中が酸性になっても、
フッ素が中和し、口の中があまり酸性にならず歯を守ってくれます。

フッ素洗口の効果は?

フッ素洗口を続けると、50~60% むし歯を予防できると言われています。

ご家庭でフッ素洗口をしましょう

フッ素洗口は、一日一回、寝る前の歯みがき後に行うのが効果的です。4歳以上のすべての方(ぶくぶくうがいが出来る方)がご利用できます。 特におすすめします!

  • ●ハブラシを嫌がり、なかなか充分にできないお子様に
  • ●忙しくてお子様に仕上げ磨きを充分に行えない方に
  • ●歯並びが悪く、磨き残しができやすい方に
  • ●甘いものの管理ができない方に

染め出し液

染め出し液で磨き残しをチェックしよう

染め出し液で磨き残しをチェックしよう 自然に歯の表面に付く、ヌルヌルとしたプラーク(歯垢)。しこうこのプラークにはたくさんの細菌が潜んでおり、ムシ歯や歯周病の最大の原因です。そのため、毎日の歯みがきでプラークをキレイに除去することが、健康な歯を保つためには欠かせません。しかし、プラークは歯の色と似ているため、見ただけでは付着しているかどうかがハッキリとは分かりません。 そこで、染め出し液を使ってプラークを赤く染め出します。
これにより、普段の歯みがきで磨き残している場所を目で確かめることができ、歯みがき方法を改善することができます。

STEP1

染め出し液を綿棒に付け、歯のすみずみまで塗ります。その後、軽くうがいをして、余分な染め出し液を洗い流します。
※染め出し液の赤い色は、食紅と同じ成分ですので飲み込んでも体に害はありません。

STEP2

磨き残しを鏡でチェックします。赤く残ったところはプラーク(歯垢)が付着しているところ、つまり上手く磨けていない場所になります。

STEP3

どの歯が磨けていないのか気にしながら、赤いところがなくなるまで、丁寧に歯みがきをしましょう。

STEP4

ブラッシングした後、もう一度染め出しを行い、赤く残ったところがないか確認します。

いつも同じ場所が赤く染まるようであれば、そこを中心に歯みがき方法を改善する必要があります。
自分の歯の汚れを意識して確認する習慣は、きれいな歯を手に入れられる近道です

キシリトールガム

キシリトールガムのはたらき

キシリトールとは、天然の白樺樹液から作られた代行甘味料です。砂糖とは異なりムシ歯の原因にはなりません。しかも、たくさんのムシ歯予防効果があります。

キシリトールガムのムシ歯予防効果
  • ・ムシ歯の原因であるムシ歯菌が出す『酸』を抑制する作用があります
  • ・ガムを噛むことによりだ液がよく出るようになり、ムシ歯予防にとても効果があります
  • ・長期間(3ヶ月以上)使用するとムシ歯菌の数を減らす作用があります
  • ・食後にガムをかむと、酸性に傾いたお口の中をすばやく中性に近づけ、ムシ歯ができにくい環境にします
キシリトールガムのムシ歯予防効果グラフ
歯科医院専用と市販のキシリトールガムの違い

キシリトールガムといってもたくさんの商品が販売されていますが、甘味料がキシリトール 60%以上でないと上記の効果はないといわれています。

歯科医院専用と市販のキシリトールガムの違い

歯科医院専用と市販のキシリトールガムの違い

歯科医院専用 市販
使用されている甘味料中のキシリトールの割合 100%使用
ムシ歯にならない
50%~60%前後使用
ムシ歯になりにくい
1粒に使用しているキシリトールの量 約1.31g
市販の2倍
約0.64g

キシリトールは、お腹をゆるくする働きをするので、取りすぎには注意しましょう。

その他にもこんな特長があります。
フラノン・リン酸カルシウムを多く配合(歯質強化)、入れ歯や矯正装置につきにくい、硬さ約2倍(唾液の分泌促進)
キシリトール 100%の歯科専用のキシリトールガムをおすすめします。

あざみ野の歯医者・歯科ならあざみ野青葉デンタルクリニック
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